投資における3種の神器

ファンダメンタルズ分析テクニカル分析、投資にはどっちが大事?という質問をよく聞きます。

そして、よく聞く答えは、おおまかにこんな感じです。

  • ファンダメンタル=長期投資、バリュー投資向け
  • テクニカル=短期投資、デイトレード向け

すると、長期投資をする人にとってはテクニカルは必要ないし、短期をやる人にはファンダメンタルは必要ない、ということになりますよね。

自分の投資スタイルを決めて、そのどちらかを勉強すればいい、ということになります。

ところが、Tradercastを創設し、CEOとして率いているPhilip Konchar氏によると、投資においてはもっと総合的な見方をするのが重要だそうです。

総合的な投資

Philip Konchar氏によると、投資においてみなければならないものは3つあるのだそうです。その3つとは、

  1. センチメント把握(市場の情操環境)
  2. ファンダメンタル分析(会社の経営状況)
  3. テクニカル分析(チャート上の動き)

です。

では、一つずつ見ていきたいと思います♪( ´θ`)ノ。

市場のセンチメント

まず最初に大事なのは、現在の市場の状況がどうなっているか、ということ。市場に参入するには、大局での流れを俯瞰して(つまり、上から)眺めることが重要だそうです。

私も、毎朝必ずCNNの市場センチメントを見るのが日課になっています。これは、いろんな指標をもとに、現在の市場を突き動かしている感情がどんな状況になっているかを示したものです(ちなみに、今日のはこんな感じ↓)。

CNN Businessより抜粋

50を超えて値が大きくなればなるほど(緑の方へ行けば行くほど)、強欲が強い状態である、ということになります。逆に、50を下回っている場合、恐怖が強まっている状態、ということになります。

この市場センチメントを見ることによって何がわかるか?というと、「売り手が優勢なのか、買い手が優勢なのか?」ということです。売り手が優勢の場合、つまり、買い手があまりいない場合には、価格は低迷したり下がったりします。逆に、買いたい人が多くいる場合には、市場は活況づいて、株価は上がりやすい傾向にあります。

また、同じ原理で、自分が書いたい銘柄の出来高などを確認することも重要です。出来高が多い、ということは、つまり、その銘柄を取引している人が多い、ということになり、売買が活況であることを示します。

*CNNの市場センチメントのリンクは、こちらから。

ファンダメンタル分析

ファンダメンタル分析、と言うのは、企業の経営状況の良好さを分析することです。詳しい内容を書くと長くなりすぎるのでここでは割愛しますが、俗に言うPEREPSなどの値を見たり、また、決算報告書の内容などをチェックして、投資の判断に役立てるタイプの投資スタイルになります。

この分析方法から分かるのは、

  • 企業の運営が健全であるかどうか
  • 企業が利益をきちんと出しているかどうか
  • 企業が成長しているかどうか

などです。それらを徹底的に分析することによって、「なぜ自分はこの銘柄に投資するのか」という理由が生まれてきます。つまり、その銘柄に投資するという判断が妥当であるかどうかの裏付けができるのです。

また、この分析をすることによって得られるメリットとしては、いつ頃その企業に投資を始めるか、といったタイミングを計画することができます。また、会社の経営状況をきちんと把握する、ということは、リスクマネジメントにもつながります。

テクニカル分析

と、ここまで、①市場のセンチメント、②企業のファンダメンタル、と見てきたのですが、最後に重要になるのがテクニカル分析、です。

テクニカル分析では、株価の値動きをグラフィックにして表したもの(チャート)が主役になります。参考までに、本日現在のNDIVIAのチャートは、こんな感じ↓。

Trading Viewより抜粋

こういったチャートを見ることで、何がわかるか、というと、株価のトレンド、つまり「株価が上がる傾向にあるか、下がる傾向にあるか」と言ったことがわかります。(実は、私はテクニカル分析にはまだまだ弱くて、そのやり方などは、あまり説明することができませんが、すみません・・・💦。)

そして、こうしたチャートをテクニカルに分析することで、いつその銘柄を買うか(=エントリータイミング)と、いつ手放すか(=手仕舞いポイント)を判断することができるようになります。

投資系YouTuberさんなどで、例えば、高橋ダンさんなどはチャート分析のやり方を丁寧に説明してくれていますので、是非参考にしてみてください♪

(高橋ダンさんのYouTubeチャンネルは、こちらからどうぞ。)

株価の動きを正確に予測することは誰にもできません。ですが、テクニカル分析をすることによって、「上がった場合」と「下がった場合」など、想定できるシナリオをいくつか準備することができ、その場合の対策などを事前に講じておくことができる、ということもテクニカル分析の効用です。

ちなみに、上の写真は、Tradingviewというウェブサイトのものです。無料のアカウントでもかなりの情報を入手することができますので、初心者にはオススメですよー。

(Trading Viewのウェブサイトは、こちらからどうぞ♪)

投資の三種の神器

長期投資を主軸にしている私としては、「テクニカルなんていらなくない?」と思っていたので、この話は目から鱗でした!!

どんなに活況な市場であっても、どんなに経営状況のいい企業であっても、テクニカルを見ずに入ってしまうと、タイミングによっては損をしてしまうことがある。だからこそ、少しチャートの動きなどを見ることも大事。確かにーーー( ̄▽ ̄;)!!

実は、私もまったくチャートを読まずにApple株を購入したことがあり、そのせいで最初の数ヶ月の間、かなりの含み損を抱えた経験があります(T ^ T)。

Appleは、神決済を叩き出しているまぎれもない優良企業。しかも、今年の始めは市場もイケイケムードだったんです。それでも、テクニカルを軽視してしまうと痛い目に合う、ということもあります。

  1. 市場のセンチメントを見る→誰が主役なのかを見る(WHO?)
  2. 企業の経営状況を見る→なぜその企業に投資するのかを考える(WHY?)
  3. チャートの動きを見て予測する→エントリーと手仕舞いのタイミングを最適化(WHEN?)

これからは、これらの三種の神器を活かしながらの投資、頑張っていきたいと思います╰(*´︶`*)╯♡。

参考:Market Watch Webcast by eToro (27.04.2021, BST 13:00〜)
ゲストスピーカー:Philip Konchar氏(TradercastCEO)

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